2011年10月06日

GEM PSCRの紹介ページ


 新世代のダイビング器材KISS GEM PSCRの紹介ページをアップしました。
http://gem.rebreather-nolimit.com/


 沖縄潜水科学技術研究所のHPにバーナーを貼り付けました。
http://rebreather-nolimit.com/


 動画は、Youtubeにもアップしましたので、直接ご覧いただけます。  
http://www.youtube.com/watch?v=Vgjxpjwt02E


 レクリエーショナルダイビング向けに開発された新世代のダイビング器材GEMは、いま世界中から注目されています。日本国内でも既に10名ほどのGEMダイバーが誕生しています。GEMに興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

  

Posted by コードネーム2298 at 00:53リブリーザー講習

2011年09月17日

エモンズに突入した日本軍機

 フロリダから戻ってから、日本初上陸の新型リブリーザーGEMの講習や講習資料の作成、CCR講習などが続いて、忙しさにかまけてブログの更新をすっかりサボっていました。
 
 その間にもエモンズに突入した特攻機の調査は水面下で着々と進んでいて、その後の調査で新たに判明した事実や、当時、突入目前で不時着した隊員の家族の方から連絡を頂いたりと、少しずつですが進展もありました。現時点ではまだ公表できませんが、『牛の歩みも千里』を肝に銘じ、今後も地道に調査を進めていくつもりです。(結果は、時期が来たら然るべき形で公表しますので、それまでお待ちください。)

 サイパンで水中戦跡調査を積極的に行っていた頃もそうでしたが、調査の過程で、言葉では説明できないような不思議な出来事がありました。サイパン港内に沈む戦時徴用船「松安丸」の調査に行き詰った時も、英霊が真実をそっと教えてくれたしか思えないような事がありましたし、今回の調査でも、偶然という言葉だけでは簡単に片付けられないような不思議な出会いや出来事が多々ありました。
 戦跡調査を単なる興味本位からではなく、心から戦没者を慰霊して、歴史に埋もれてしまう前に真実を明らかにし、正しい歴史の記録として後世に伝えたいと思う、そんな姿勢を英霊たちは静かに見守ってくれていると信じています。


 写真は、本文にはまったく関係なく、先週の宮古島出張での一カット。
現地ではTrimixガスを使って普段ダイバーが滅多に潜らない(潜れない?)水深で海綿などの採集を行いました。
潜水時間は減圧を含めて一回二時間~三時間。それが可能なのもリブリーザーならではです。  

Posted by コードネーム2298 at 23:55戦跡調査

2011年04月18日

KISS GEMリブリーザー

 先月中旬から今月9日まで米国フロリダ州に滞在した。渡米の目的は、マイアミにあるIANTD本部で新型リブリーザーGEMのインストラクターコースを受講することだった。ついでにインストラクターステータスのアップデートと、他機種のCCRインストラクタートレーナーコースも同時に受講したため、滞在期間は約三週間に及んだ。

 現地ではレンタカーを借りて、宿泊先のホテルからIANTD本部まで通って講義を受ける毎日。渡米前は、太陽が燦燦と降り注ぐマイアミビーチで、映画に出てくるようなビキニ姿の金髪女性を横目で眺めながら毎日楽しく講習を受けられるものと勝手に想像していたのだが、実際には、世界各国から集まったインストラクターと教室で机を並べて連日朝から夕方遅くまで英語を使って専門的な講義を受ける毎日。おまけに宿題を毎日山のように出され、翌日にはそのプレゼンテーションを当然英語でやらされ、宿に戻ってからも英和辞書を片手に英語の論文とにらめっこの毎日で、とてもビーチでのんびり金髪美女を眺めている余裕など無かった。それでも世界各地で活躍しているインストラクターたちと最新のリブリーザー事情について活発な意見交換が出来たことは、狭い日本に居て、ついつい井の中の蛙状態になりがちな自分にとっては大変有意義だったし、更には、久しぶりに受講したインストラクターアップデートコースでは、私がサイパンを離れた後に改定されたIANTDの新基準や、CCRの緊急手順に関する最新の考え方などを学ぶことができて、こちらも大変有意義だった。
 本当は他の講習生らと共にあと一週間ほど延泊して、更なるアップデートコースを受講したかったのだが、今回は帰国直後の4月10日から沖縄で開催するCCRダイバーコースの予定があった為、後ろ髪を引かれる思いでフロリダをあとにした。許されるものなら年内に再びフロリダを訪れて、今回時間切れで叶わなかったrEVOリブリーザーのクロスオーバーコースとCCRケーブインストラクターコースを受講したい。

 写真は、今回のフロリダ訪問の最大の目的だったGEMリブリーザーインストラクタートレーニングコースでのワンシーン。(中心の私以外の二人もGEM-ITC講習生)
 GEMは、カナダにあるJetsamテクノロジー社がレクリエーショナルダイビング用に開発したリブリーザーで、専用のタンクではなく、普通のシングルタンクを使う点が、従来のリブリーザーとは大きく異なる。この時は、80キュービックフィート(約11.1L)のタンクを使ったが、もっと小型のタンクを使えば、更にコンパクトになる。
 GEMのシステムは、P-SCR(Passive Semi Closed Rebreather)、Ratioは3:1
使用ガスは、EAN32~EAN40。(メーカー推奨はEAN36)
 ガス効率はシングルタンクの約三倍。一本のタンクで約タンク三本分のダイビングが可能。
 取り扱いは非常に簡単で、構造も極めてシンプルだから、従来のCCRのような面倒なメンテナンスはほとんど必要ない。
必要器材は通常のシングルタンク用レギセットに専用の中圧ホースを一本追加するだけ(ホースはユニットに同封されてる)。
BCに関しては、ジーグル製のBCが標準で付いてくるから、器材をわざわざ買い揃える必要は無い。

 現在GEMのトレーニングプログラムを開催しているのは唯一IANTDだけで、GEMのダイバーコースを開催できるインストラクターは私を含めて世界中でまだ数名と極端に少ないが、GEMへの関心度は世界的にも高いことから、今後は続々と増えるものと予想される。

 コースにはオープンウォーターダイバーレベルから参加可能。(但し、EANxダイバーの認定を受けていることが前提条件。EANxダイバーはGEMコースと同時に受講可能)
 コース日程は三日間(学科一日、海洋トレーニング二日)

 GEMに興味がある方は、下記URLの沖縄潜水科学技術研究所No Limitのお問い合わせフォームからどうぞ。
http://rebreather-nolimit.com/?page_id=42  

Posted by コードネーム2298 at 18:34リブリーザー講習

2011年02月04日

エモンズと特攻機のその後

 エモンズに体当たりした飛行隊のご遺族探しは相変わらず難航しているが、ここに来てまた新たな進展もあった。
 誠36、37、38飛行隊は当時の飛行教官たちで編成されたこと。26機のうち1機が、エモンズ以外の艦に命中したこと。
 その機を操縦していた方のお名前が判明していること。飛行隊が群馬県の飛行場で訓練を重ねていたこと。当時の関係者数名がご存命であること…などなど。また、飛行隊のご遺族が北海道にいるらしい、ということもわかっている。
 現在、戦没者名簿が届くのを待っているところで、名簿が届いたら、名簿の住所から現在の住所を割り出し、一人一人訪ね歩くつもりだ。もちろん私ひとりでは気の遠くなるような話だから、全国に点在する研究所メンバーの力を借りて調査に当たることになるだろう。エモンズに突入した飛行隊のご遺族探しは、もうあと一歩のところまで来ている。

 写真は、北京の革命軍事博物館に展示されている九八式直協の実機(解説では九九式高練)
 戦後、中国各地に残っていた九八式直協をかき集め、後部座席に教官用の操縦桿を設け、中国空軍のパイロット育成に使用した。中国建国式典では、毛沢東が立つ天安門広場の上空を飛行したそうで、現在は国家の重要文化財として保存されているらしい。(その割には保存状態があまり良くないが)
 昨年末、北京の自宅に里帰りした時に博物館を訪れて撮影した。操縦席の中を確認したいと、ダメ元で守衛に申し出たら、案の定、「ダメ!」の一言だった。トホホ…  

Posted by コードネーム2298 at 08:45戦跡調査

2010年11月21日

特攻機と米海軍艇、海底の謎 沖縄で日米ダイバー調査

 エモンズに突入した特攻機についての調査の話題が、昨日の朝日新聞で再び紹介された。

「特攻機と米海軍艇、海底の謎 沖縄で日米ダイバー調査」
http://www.asahi.com/national/update/1120/TKY201011200101.html

 記者の認識不足から、掃海駆逐艦のエモンズが、あたかも小型艇のような印象を与えてしまっているのは残念だが、前回同様、今回の記事が、誠36、第37、第38飛行隊の遺族関係者の目に留まり、搭乗員特定の手がかりになることを期待したい。

 写真は、今年の夏に沖縄在住メンバーとエモンズに潜った時の一コマ。(一名は盛岡在住)
キャビンから顔を出しているのが、ボートキャプテンのChuck DeCesari  

Posted by コードネーム2298 at 21:08Comments(0)戦跡調査

2010年10月24日

イトヒキコハクハナダイ

 現在CCR Trimixコース開催中で、連日水深-70mから-80mに潜っている。潜水時間は、減圧時間を入れて軽く二時間を越えるが、最近新調した5mmスキンスーツのお陰で、寒さはまったく感じない。(こんなに快適なら、もっと早く新調すればよかった!)
  
 連日のようにディープに潜っていると、普段見かけないような珍しい魚に出会うことがよくある。先日も万座の水深-65m付近で、イトヒキコハクハナダイの一大コロニーを見つけた。
 イトヒキコハクハナダイは、つい最近和名が付けられたハナダイの一種で、この前まで「スジチガイ」という愛称で呼ばれていた。顔見知りの現地ガイドさんのブログに、「スジチガイ発見。沖縄初記録かも?」と書かれてあることから、おそらく沖縄では珍しいのだろう。でも、-65m以深には佃煮に出来るくらいたくさん居た。

 一般的に、「テクニカルダイバーは魚にはほとんど興味が無い」と思われているようだが、私に限って言えば、そんなことはまったく無く、そもそも私がリブリーザーを始めた理由は、テニアンの深場でニラミハナダイや、ダイヤモンドテールラスをじっくり撮影したかったからで、山のようにあった銀塩カメラとストロボ類はサイパンを離れる時にすべて手放してしまったが、ニコンF3とSea & Sea製の水中ハウジングだけは、今でも北京の自宅に大切に保管してある。

 沖縄の深場はほとんど手付かずのため、今後も新たな発見があるだろう。新種の発見に期待が高まる。

 写真は、講習中の一コマ。右が講習生のインスピレーション Vision、左が私のメガロドン Apecs2.5。
この日は久しぶりに朝から晴れ間が広がり、気持ちの良い一日だった。  

Posted by コードネーム2298 at 06:48Comments(0)テクニカルダイビング

2010年08月15日

沖縄近海で特攻機の残骸見つかる

 終戦記念日の今日、当研究所で調査を進めてきたエモンズに突入した特攻機の記事が朝日新聞に掲載された。
記事は朝日新聞のインターネットサイト「Asahi.com」でも配信された。
沖縄近海で特攻機の残骸見つかる 
http://www.asahi.com/national/update/0814/SEB201008140031.html

 当研究所では更に調査を進め、この機を操縦していた搭乗員の名前を特定する作業を進めていることは以前のブログでも書いた通りだが、今回の新聞記事が、1945年4月6日の第一次航空総攻撃に参加して沖縄で散華した誠36、37、38飛行隊遺族関係者の目に留まり、搭乗員特定調査の進展に繋がることを期待する。

 エモンズが日本軍機の体当たり攻撃を受けた1945年4月6日、九州の新田原飛行場から沖縄に向け九八式直協で飛び立った誠36、37、38飛行隊の搭乗員26名の氏名は以下の通り。(階級は散華後の二階級特進)

誠第36飛行隊
住田乾太郎大尉
片山 佳典大尉
北村  正大尉
高島 弘光大尉
小川 二郎少尉
森  知澄少尉
細木  章少尉
貴志 泰昌少尉
岡部 三郎少尉
峯  保昌少尉

誠第37飛行隊
小林 敏男大尉
柏木 誠一大尉
佐々木秀三大尉
藤澤鉄之助少尉
小屋 哲郎少尉
玉野 光一少尉
赤峰  均少尉
百瀬 恒男少尉
入江  寛少尉

誠第38飛行隊
小野 生三大尉
喜浦 義雄大尉
蕎麦田水行大尉
高橋 勝見少尉
水畑 正国少尉
石川 寛一少尉
松井 大典少尉
  
タグ :CCR戦跡調査

Posted by コードネーム2298 at 22:58Comments(0)戦跡調査

2010年08月05日

韓国ソウル

 韓国ソウルを訪問した。
今回の訪韓の目的は、韓国におけるテクニカルダイビング(特にリブリーザーダイビング)の現状と展望を視察するためである。(というのはウソで、単に美味しい韓国料理を堪能して、IANTD-Koreaのメンバーとの再会が目的)
 
 写真は到着日の夕食に立ち寄った新村のダッカルビの店。



 新村は学生街で、歩いてる人も若者が多く、レストランも若者向けの低価格で美味しい店が多い。


 今回の旅行では観光客で溢れかえる明洞エリアを避け、主に地元の人が多く集まるローカルな場所で食事をした。
そのような場所では日本語はもちろん英語も満足に通じないが、片言の韓国語を駆使して注文するのも、また旅の醍醐味である。
  

Posted by コードネーム2298 at 08:53Comments(0)その他

2010年07月26日

USSエモンズに突入した特攻機

 昨日(日曜日)は研究所メンバーで北九州在住のO氏とエモンズで特攻機の調査を行った。
O氏はエボリューション、私はインスピレーション(ビジョンエレクトロニクス)を使った。最大水深45m、ボトムタイム65分、ランタイム125分。
 
 今回は水中スクーターを持ち込んで広範囲に渡って特攻機の残骸を探したところ、新たに主翼の一部と思われるパーツが見つかった。このパーツについては現在調査中である。
 エモンズが日本軍の攻撃を受けた1945年4月6日の菊水一号作戦(第一次航空総攻撃)では、海軍の零戦、天山、彗星、九七式艦攻、九九式艦爆、銀河の他、陸軍の一式戦闘機、四式戦闘機、九九式襲撃機、九八式直接協同偵察機などあわせて数百機の航空機が参加した。過去の調査からエモンズの近くで見つかった航空機のエンジンは、日本陸軍の九八式直接協同偵察機(以下、九八式直協)である可能性が高いことがわかっている。 現時点ではエモンズに突入した五機のすべてが九八式直協であったという確証はまだ得られてないが、突入した時間が僅か2~3分であったことから、同じ部隊の九八式直協であった可能性が高い。

 研究所では今後も調査を進め、この機に搭乗していたパイロットのお名前を特定したいと考えている。
現在26名のお名前までは判明しているが、その中から一人を特定する作業は困難を極めると思われる。しかし、出来る限り調査して、その結果をぜひご遺族にご報告したい。
 エモンズでは多数の米兵が犠牲になったのと同時に五名の日本人搭乗員も亡くなっていることを忘れてはならない。当研究所では今後も沖縄に残る水中戦跡の調査を積極的に行っていく所存である。

 日米両国の戦没者に対し、謹んで御冥福をお祈り致します。御霊の安らかならんことを。

写真はエモンズでの調査ダイブを終え、最終減圧中のO氏。
水深45mに一時間以上も楽に滞在できるのもリブリーザーならではである。  

Posted by コードネーム2298 at 19:50Comments(0)戦跡調査

2010年07月04日

ブログ再開

 ご無沙汰しています。
沖縄潜水科学技術研究所No Limitのブログを再開します。

 以前のブログを削除したのには深い理由は無く、私の単純な操作ミスですが、それでも二週間経過すれば復活できると勝手に誤解して二週間経つのを気長に待っていたら、その間にブログのURLを他の人に使われてしまい、仕方なく新たにURLを設定し直しました。

 以前の私のIDを使った人のブログは、「沖縄移住計画」とか…?(笑)
No Limitのブログにアクセスしたら、いきなり「沖縄移住計画」なんてタイトルが飛び込んできて、驚かれた人も多いと思います。
沖縄移住計画のブログ主と私とはまったくの無関係ですので。

しかし、海外ならいざ知らず、同じ国内なのに移住計画って…(苦笑) もう好き勝手に移住でも引越しでも何でもやってください、って感じです。(笑)

それにしても"silentdiving"なんてIDを使った沖縄移住計画って…、いったいどういう繋がりなんだろうか?(謎)

 というわけで、気を取り直して"no Limit"のIDを取り直してまた新たにブログを再開しましたので、今後とも宜しくお願いします。

 さて、心機一転、ブログ再開一発目の今回の写真は、与論島の沈船「あまみ」の船内。
現在リブリーザー講習で与論島に滞在している。
あまみは水深が最大でも約48m程度なので、Normoxic Trimix Diluentを使って船内をじっくり探索できる。
 あなみは当初の計画ではもっと浅い場所に沈める予定だったが、手違いでこの場所に沈んだらしい。
でも、そのお陰で一般のシングルタンクダイバーが深すぎで船内へのペネトレーションを行えないため、現状では船内はほぼそのままの状態で保たれている。(但し、廃船にする際に比較的大きな部品やエンジンは撤去してあるため、船内はガランとしている)

Equipment: APD Inspiration-CCR Vision Electronics
Max Depth:48m Bottom Time:50min, Diluent: TX20/30
Bailout:Air, EAN32, O2  

Posted by コードネーム2298 at 21:13Comments(0)テクニカルダイビング